プレガバリン(Pregabalin)
末梢性神経障害性疼痛治療剤
作用と効果
中枢神経系においてカルシウム流入を抑制し、グルタミン酸などの興奮性神経伝達物質の遊離を抑制することにより、過剰に興奮した神経を鎮め、痛みを和らげます。通常、末梢性神経障害性疼痛の治療に用いられます。
用法・用量
通常、成人は初期用量として1回主成分として75mgを1日2回服用し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増します。年齢・症状により適宜増減されますが、1日最高用量は600mgを超えないこととし、いずれも1日2回服用します。本剤は1カプセル中に主成分25mgを含有します。
副作用
主な副作用として、浮動性めまい、傾眠、浮腫などが報告されています。
その他の副作用
副作用 | 1%以上 | 0.3~1%未満 | 0.3%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | 好中球減少症、白血球減少症 | 血小板減少症 | - |
腎臓 | - | 尿失禁、排尿困難 | 尿閉 | - |
生殖系及び乳房 | - | - | 乳房痛、勃起不全、女性化乳房 | 射精遅延、性機能不全、無月経、乳房分泌、月経困難症、乳房肥大 |
精神系 | 不眠症 | 錯乱、失見当識、多幸気分、異常な夢、幻覚 | うつ病、落ち着きのなさ、気分動揺、抑うつ気分、無感情、不安、リビドー消失、睡眠障害、思考異常 | 離人症、無オルガズム症、激越、喚語困難、リビドー亢進、パニック発作、脱抑制 |
神経系 | 浮動性めまい、頭痛、平衡障害、運動失調 | 振戦、注意力障害、感覚鈍麻、嗜眠、構語障害、記憶障害、健忘、錯感覚、協調運動異常 | 鎮静、認知障害、ミオクローヌス、反射消失、ジスキネジー、精神運動亢進、体位性めまい、知覚過敏、味覚異常、灼熱感、失神、精神的機能障害、会話障害 | 昏迷、嗅覚錯誤、書字障害 |
眼 | 霧視、複視、視力低下 | 視覚障害、網膜出血 | 視野欠損、眼部腫脹、眼痛、眼精疲労、流涙増加、光視症、斜視、眼乾燥、眼振 | 眼刺激、散瞳、動揺視、深径覚の変化、視覚の明るさ、角膜炎 |
耳 | 回転性めまい | 耳鳴 | 聴覚過敏 | - |
循環器 心臓 | - | 動悸 | 第一度房室ブロック、頻脈、洞性不整脈、洞性徐脈、心室性期外収縮 | 洞性頻脈 |
血管 | - | 高血圧、低血圧、ほてり | - | - |
呼吸器 | - | 呼吸困難 | 鼻咽頭炎、咳嗽、いびき、鼻出血、鼻炎 | 鼻乾燥、鼻閉、咽喉絞扼感 |
消化器 | 便秘、悪心、下痢、腹痛、嘔吐 | 腹部膨満、消化不良、鼓腸、胃炎、胃不快感、口内炎 | 流涎過多、胃食道逆流性疾患、膵炎、舌腫脹 | 腹水、嚥下障害 |
皮膚・皮下組織系 | 発疹 | そう痒症、湿疹、眼窩周囲浮腫 | 多汗症、冷汗、蕁麻疹、脱毛 | 丘疹 |
代謝及び栄養 | - | 食欲不振、食欲亢進、高脂血症 | 高血糖 | - |
筋骨格系及び結合組織障害 | - | 筋力低下、筋痙縮、関節腫脹、四肢痛、背部痛 | 筋肉痛、重感、関節痛、筋骨格硬直 | - |
全身 | 浮腫、口渇、疲労、異常感、歩行障害、顔面浮腫 | 無力症、疼痛、圧痕浮腫、倦怠感、胸痛 | 発熱、冷感、悪寒、易刺激性、酩酊感 | 胸部絞扼感 |
傷害、中毒及び処置合併症 | 転倒・転落 | - | - | - |
臨床検査 | 体重増加 | 血中CPK(CK)増加、ALT(GPT)増加、AST(GOT)増加、血中アミラーゼ増加、血中クレアチニン増加 | 体重減少、血中尿酸増加 | 血中カリウム減少 |
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初版日時: 2012-07-01 (日) 14:31:30
最終更新: 2019-05-22 (水) 21:07:36 (JST) (1795d) by kondo
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