チアマゾール(Thiamazole)
抗甲状腺剤
- メルカゾール錠 (製薬会社:中外製薬株式会社)
用法・用量
- 成人
通常、成人は初期量1日6錠(主成分として30mg)を3~4回に分けて服用します。重症には1日8~12錠(40~60mg)を服用します。機能亢進症状がほぼ消失したなら、1~4週間ごとに漸減し、維持量1日1~2錠(5~10mg)を1~2回に分けて服用します。 - 小児
通常、小児の初期量は5歳以上~10歳未満では1日2~4錠(主成分として10~20mg)、10歳以上~15歳未満では1日4~6錠(20~30mg)を2~4回に分けて服用します。機能亢進症状がほぼ消失したなら、1~4週間ごとに漸減し、維持量1日1~2錠(5~10mg)を1~2回に分けて服用します。 - 妊婦
通常、妊婦は初期量1日3~6錠(主成分として15~30mg)を3~4回に分けて服用します。機能亢進症状がほぼ消失したなら、1~4週間ごとに漸減し、維持量1日1~2錠(5~10mg)を1~2回に分けて服用します。正常妊娠時の甲状腺機能検査値が低下しないよう、2週間ごとに検査し、必要最低限量を服用します。
いずれも、年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時に、1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。この薬は効果があらわれるのに時間がかかります。途中でやめると症状が悪化したり、病気が再発したりします。体調が良くなったと自己判断し、薬を飲むのをやめたり、効かないからといって量を増やしたりせず、指示どおりに飲み続けてください。
副作用
副作用として、発疹、蕁麻疹、発熱などが報告されています。
稀な副作用
- 汎血球減少
めまい、鼻血、耳鳴り、歯ぐきの出血、動悸、息切れ、あおあざができる、出血しやすい - 再生不良性貧血
めまい、鼻血、歯ぐきの出血、動悸、息切れ、階段や坂を上る時の動悸や息切れ、あおあざができる、出血が止まりにくい - 無顆粒球症、白血球減少
発熱、のどの痛み、からだがだるい - 低プロトロンビン血症、第VII因子欠乏症、血小板減少、血小板減少性紫斑病
鼻血、歯ぐきの出血、あおあざができる、皮下出血、出血しやすい、出血が止まりにくい - 肝機能障害、黄疸
皮膚や白目が黄色くなる、尿が黄色い、尿が褐色になる、嘔吐、吐き気、食欲不振、かゆみ、からだがだるい - SLE様症状
顔に蝶型の赤い斑点、発熱、筋肉の痛み、関節の痛み、リンパ節のはれ、からだがだるい、上腹部の痛み - インスリン自己免疫症候群
冷や汗、空腹感、動悸、頭痛、手足のふるえ、ふらつき、めまい - 間質性肺炎
頭痛、息苦しい、発熱、から咳 - 抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎症候群
血尿、鼻みず、鼻づまり、咳、のどの痛み、発熱、あおあざができる、皮下出血によるあざ、皮膚の潰瘍 - 横紋筋融解症
手足のこわばり、足のしびれ、脱力感、筋肉の痛み、赤褐色尿
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初版日時: 2012-05-05 (土) 02:19:57
最終更新: 2019-03-28 (木) 21:26:28 (JST) (1827d) by kondo
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