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A型ボツリヌス毒素(Botulinum Toxin Type A) anchor.png

A型ボツリヌス毒素製剤

  • ボトックス注用  (製薬会社:グラクソ・スミスクライン株式会社)
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作用と効果 anchor.png

眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸、上肢痙縮、下肢痙縮
2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足
重度の原発性腋窩多汗症、斜視

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用法・用量 anchor.png

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眼瞼痙攣 anchor.png

通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として初回1.25〜2.5単位/部位を、1眼当たり眼輪筋6部位の筋肉内に注射する。
また、眼輪筋切除術施行後の患者に投与する場合には、筋電計を用いて注意深く目標とする部位を同定すること。効果は通常3〜4ヵ月間持続するが、症状再発の場合には再投与する。ただし、2ヵ月以内の再投与は避けること。
また、再投与は初回投与量の2倍までの用量を用いることができるが、本剤の薬理作用である筋麻痺作用が予想以上に強く発現した結果と見られる閉瞼不全、眼瞼下垂等の副作用が現れた場合には、再投与時の用量を適宜減量すること。
また、1ヵ月間に累積で45単位を超える投与は避けること。

  • 注射部位
    片側顔面痙攣 通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として以下の用量を痙攣筋※に筋肉内注射する。痙攣筋が複数ある場合は、分割して投与する。
    • 初回投与の場合には合計で10単位を投与する。
    • 初回投与後4週間観察し、効果が不十分な場合には、さらに追加で合計20単位を上限として投与することができる。
    • 症状再発の場合には、合計で30単位を上限として再投与することができる。ただし、2ヵ月以内の再投与は避けること。
      • 痙攣筋
        眼輪筋、皺眉筋、前頭筋、口輪筋、大頬骨筋、小頬骨筋、笑筋、広頸筋、オトガイ筋等
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痙性斜頸 anchor.png

通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として以下の用量を緊張筋※に筋肉内注射する。
緊張筋が複数ある場合は、分割して投与する。

  • 初回投与の場合には合計で30〜60単位を投与する。
  • 初回投与後4週間観察し、効果が不十分な場合には、さらに追加で合計180単位を上限として投与することができる。
  • 症状再発の場合には、合計で240単位を上限として再投与することができる。ただし、2ヵ月以内の再投与は避けること。
    • 緊張筋
      胸鎖乳突筋、僧帽筋、板状筋、斜角筋、僧帽筋前縁、肩甲挙筋、傍脊柱筋、広頸筋等
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上肢痙縮 anchor.png

通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として複数の緊張筋に合計240単位を分割して筋肉内注射する。1回あたりの最大投与量は240単位であるが、対象となる緊張筋の種類や数により、投与量は必要最小限となるよう適宜減量する。
また、再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、3ヵ月以内の再投与は避けること。 [#v4350ae7]

  • 緊張筋
    橈側手根屈筋、尺側手根屈筋、深指屈筋、浅指屈筋、長母指屈筋、母指内転筋等
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下肢痙縮 anchor.png

通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として複数の緊張筋に合計300単位を分割して筋肉内注射する。1回あたりの最大投与量は300単位であるが、対象となる緊張筋の種類や数により、投与量は必要最小限となるよう適宜減量する。
また、再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、3ヵ月以内の再投与は避けること。

  • 緊張筋
    腓腹筋(内側頭、外側頭)、ヒラメ筋、後脛骨筋等
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2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足 anchor.png

通常、2歳以上の小児にはA型ボツリヌス毒素として4単位/kgを、罹患している腓腹筋の内側頭・外側頭の各々2ヵ所に筋肉内注射する。両下肢に投与する場合は、4単位/kgを両肢に分割して投与する。
初回投与以後、効果不十分な場合にはヒラメ筋、後脛骨筋等へ投与することができる。なお、症状に応じて適宜増減することができる。ただし、1回の総投与量は200単位を超えないこととし、再投与は前回の効果が消失した場合に可能であるが、3ヵ月以内の再投与は避けること。

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重度の原発性腋窩多汗症 anchor.png

通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として片腋窩あたり50単位を、複数の部位(10〜15ヵ所)に1〜2cm間隔で皮内投与する。再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、4ヵ月以内の再投与は避けること。

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斜視 anchor.png

通常、成人及び12歳以上の小児にはA型ボツリヌス毒素として以下の用量を外眼筋に筋肉内注射する。

  • 初回投与
    • 上下斜視の場合:上直筋又は下直筋に1.25〜2.5単位
    • 20プリズムジオプトリー未満の水平斜視の場合:内直筋又は外直筋に1.25〜2.5単位
    • 20〜50プリズムジオプトリーの水平斜視の場合:内直筋又は外直筋に2.5〜5.0単位
    • 1ヵ月以上持続する外転神経麻痺の場合:内直筋に1.25〜2.5単位
      • 初回投与後4週間観察し、効果が不十分な場合には、さらに追加で初回投与量の2倍までの用量を上限として投与することができる。
      • 前回の効果が減弱した場合には、過去に投与された1回投与量の2倍までの用量を上限として再投与することができる。ただし、3ヵ月以内の再投与は避けること。
      • 1回の投与における1つの筋あたりの投与量は10単位を超えないこと。
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生活上の注意 anchor.png

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副作用 anchor.png

  • 眼瞼痙攣を対象
    眼瞼下垂、兎眼・閉瞼不全、流涙
  • 片側顔面痙攣を対象
    兎眼・閉瞼不全、局所性筋力低下、顔面麻痺、流涙
  • 痙性斜頸を対象
    嚥下障害、局所性筋力低下、脱力(感)
  • 脳卒中後の上肢痙縮患者を対象
    脱力(感)、CK(CPK)上昇
  • 脳卒中後の下肢痙縮患者を対象
    注射部疼痛、筋痛、発疹
  • 上肢痙縮及び下肢痙縮を対象
    注射部位疼痛、筋力低下、複視、注射部位発疹
  • 2歳以上の尖足を有する小児脳性麻痺患者における下肢痙縮を対象
    転倒、下肢の疼痛、下肢の脱力、全身の脱力
  • 原発性腋窩多汗症患者を対象
    発汗、四肢痛
  • 水平斜視患者を対象
    眼瞼下垂、複視、斜視
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重大な副作用 anchor.png

  • ショック、アナフィラキシー、血清病
    呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、発疹等
  • 眼障害
    重篤な角膜露出、持続性上皮欠損、角膜潰瘍、角膜穿孔、兎眼、閉瞼不全等
  • 嚥下障害、呼吸障害
  • 痙攣発作
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