ベンダムスチン塩酸塩
抗悪性腫瘍剤
- トレアキシン点滴静注用 (製薬会社:製造販売元 シンバイオ製薬株式会社)
用法・用量
- 低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫
- 抗CD20抗体併用の場合
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として90mg/m2(体表面積)を1日1回1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、26日間休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
- 抗CD20抗体併用の場合
- 単独投与の場合(再発又は難治性の場合に限る)
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として120mg/m2(体表面積)を1日1回1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、19日間休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
- 単独投与の場合(再発又は難治性の場合に限る)
- マントル細胞リンパ腫
- 未治療の場合
リツキシマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として90mg/m2(体表面積)を1日1回1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、26日間休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
- 未治療の場合
- 再発又は難治性の場合
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として120mg/m2(体表面積)を1日1回1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、19日間休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
- 再発又は難治性の場合
- 再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫
- リツキシマブ(遺伝子組換え)併用の場合
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として120mg/m2(体表面積)を1日1回1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、19日間休薬する。これを1サイクルとして、最大6サイクル投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。 - リツキシマブ(遺伝子組換え)及びポラツズマブ ベドチン(遺伝子組換え)併用の場合
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として90mg/m2(体表面積)を1日1回1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、19日間休薬する。これを1サイクルとして、最大6サイクル投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
- リツキシマブ(遺伝子組換え)併用の場合
- 慢性リンパ性白血病
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として100mg/m2(体表面積)を1日1回1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、26日間休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
- 腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置
再生医療等製品の用法及び用量又は使用方法に基づき使用する。
副作用
悪心、食欲不振、便秘、嘔吐、疲労、発疹)、発熱、体重減少、静脈炎 等
リンパ球数減少、白血球数減少、好中球数減少、血小板数減少、CD4リンパ球減少、ヘモグロビン減少、赤血球数減少、LDH増加、C-反応性蛋白増加、IgM低下、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、IgA低下
重大な副作用
- 骨髄抑制
リンパ球減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少、CD4リンパ球減少、ヘモグロビン減少、赤血球減少 等の骨髄抑制があらわれることがある。
- 感染症
肺炎、敗血症等の重度の感染症があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎があらわれることがある。
- 間質性肺疾患
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線検査異常 等 - 腫瘍崩壊症候群
腫瘍崩壊症候群があらわれ、急性腎不全に至るおそれがある。 - 重篤な皮膚症状
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがある。
発熱、口腔粘膜の発疹、口内炎等
- ショック、アナフィラキシー
その他の副作用
副作用 | 10%以上 | 10%未満 | - | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | 貧血、好酸球増加、イムノグロブリン(IgA、IgM、IgG)低下 | CD4/CD8比低下、発熱性好中球減少症、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン増加、溶血性貧血、リンパ球数増加、単球数減少、好中球増加、網状赤血球数減少、白血球増加、CD4/CD8比上昇 | - | 無顆粒球症、播種性血管内凝固、汎血球減少 |
肝臓 | ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、血中ビリルビン上昇、γ-GTP上昇等の肝機能異常 | 胆石症、胆嚢ポリープ、血中ビリルビン減少 | - | - |
泌尿器 | クレアチニン上昇 | β2ミクログロブリン増加、BUN低下、BUN上昇、高尿酸血症、腎結石症、頻尿、蛋白尿、尿中ウロビリン陽性 | - | 腎機能障害 |
生殖系及び乳房 | ||||
精神神経系 | 味覚異常、頭痛、不眠症 | 無感情、浮動性めまい、体位性めまい、知覚過敏、感覚鈍麻、気分変化、末梢性ニューロパチー、錯感覚、嗅覚錯誤、感覚障害、回転性めまい | - | 抗コリン作動性症候群、失声症、運動失調、脳炎、眠気 |
眼 | - | 結膜炎、眼瞼紅斑、角膜炎、流涙増加、眼充血、閃輝暗点、強膜出血、眼そう痒症 | - | - |
循環器 心臓 | 静脈炎、血管障害(血管痛) | 不整脈(房室ブロック、洞性頻脈、上室性期外収縮、心室性期外収縮等)、心不全、心電図QT延長、心電図T波振幅減少、潮紅、高血圧、低血圧、動悸、脈拍異常、静脈血栓症、左室機能不全、心電図ST-T部分異常、ほてり | - | 循環虚脱、心筋梗塞、心嚢液貯留、頻脈、心肺不全、出血 |
呼吸器 | - | アレルギー性胞隔炎、咳嗽、呼吸困難、鼻出血、しゃっくり、胸水、湿性咳嗽、アレルギー性鼻炎、鼻漏、上気道の炎症、口腔咽頭不快感、口腔咽頭痛 | - | 原発性異型肺炎、肺線維症、肺機能異常 |
消化器 | 便秘、下痢、悪心、口内炎、嘔吐 | 胃不快感、腹部膨満、腹痛、下腹部痛、口唇炎、口内乾燥、消化不良、おくび、胃炎、胃食道逆流性疾患、舌炎、痔核、口腔内潰瘍形成、食道痛、舌障害、肛門出血、消化管運動過剰、びらん性十二指腸炎、口腔障害 | - | 胃腸出血、イレウス、潰瘍性食道炎 |
皮膚・皮下組織系 | そう痒症、発疹(36.3%) | 脱毛症、ざ瘡様皮膚炎、剥脱性皮膚炎、湿疹、紅斑、多形紅斑、多汗症、皮膚疼痛、手掌・足底発赤知覚不全症候群、点状出血、全身性皮疹、斑状丘疹状皮疹、そう痒性皮疹、皮膚びらん、皮膚剥脱、皮膚乳頭腫、蕁麻疹、乾皮症、色素沈着障害 | - | 皮膚炎 |
代謝及び栄養 | LDH上昇、総蛋白低下、ALP上昇、食欲不振 | 尿中ブドウ糖陽性、クロール上昇、高血糖、カリウム上昇、高トリグリセリド血症、低アルブミン血症、低カルシウム血症、カリウム低下、ナトリウム低下、低リン酸血症、低比重リポ蛋白増加、ALP低下、高アミラーゼ血症 | - | 高カルシウム血症 |
筋骨格系及び結合組織障害 | 関節痛、背部痛、筋肉痛、頚部痛、四肢痛、筋骨格硬直 | - | - | - |
感染症 | 鼻咽頭炎 | 蜂巣炎、膀胱炎、サイトメガロウイルス感染、真菌感染、胃腸炎、ヘルペスウイルス感染、帯状疱疹、インフルエンザ、リンパ節炎、口腔カンジダ症、爪囲炎、副鼻腔炎、皮膚感染、上気道感染、尿路感染、水痘、ウイルス性咽頭炎、外陰部炎、外陰部腟カンジダ症、口腔感染、好中球減少性感染、細菌感染 | - | - |
投与部位 | 注射部位反応(発赤、疼痛、硬結等) | 注射部位血管外漏出 | - | - |
その他 | C-反応性蛋白増加、疲労、倦怠感、発熱、体重減少、注入に伴う反応 | 無力症、胸痛、悪寒、耳管閉塞、熱感、尿潜血、過敏症、血清アルブミン低下、低体温、不規則月経、寝汗、浮腫、疼痛、サルコイドーシス、耳鳴、腫瘍疼痛、体重増加、ラクナ梗塞、節足動物刺傷アレルギー、外耳の炎症 | - | 無月経、不妊症、粘膜の炎症、多臓器不全 |
スポンサーリンク
ぺージ情報 | |
---|---|
ぺージ名 : | トレアキシン点滴静注用 |
ページ別名 : | 未設定 |
ページ作成 : | kondo |
閲覧可 | |
グループ : | すべての訪問者 |
ユーザー : | すべての訪問者 |
編集可 | |
グループ : | 登録ユーザ |
ユーザー : | なし |
Counter: 1794,
today: 1,
yesterday: 0
初版日時: 2016-08-27 (土) 16:34:33
最終更新: 2022-02-25 (金) 13:18:41 (JST) (784d) by kondo
お気軽に投稿してください。一言でもどうぞ。病気の治療、薬の副作用のことなど。