タダラフィル(Tadalafil)
勃起不全治療剤
作用と効果
PDE5という酵素を阻害することにより海綿体のcGMPを増加させます。その結果、平滑筋が弛緩し、陰茎組織への血流が増加して勃起が生じます。なお、性的刺激がなければ勃起は生じません。
通常、勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持が出来ない状態)の治療に用いられます。この薬は、催淫剤または性欲増進剤ではありません。また、性行為感染症を防ぐ効果はありません。
用法・用量
- 通常
通常、成人は1日1回主成分として10mgを性行為の約1時間前に服用しますが、十分な効果が得られず、忍容性が良好と判断された場合には1回20mgに増量されることがあります。服用間隔は24時間以上あけてください。 - 軽度または中等度の肝障害がある場合
通常、成人は1日1回主成分として10mgを性行為の約1時間前に服用しますが、この量を超えて飲まないでください。服用間隔は24時間以上あけてください。 - 中等度の腎障害がある場合
通常、成人は1日1回主成分として5mgから開始され、性行為の約1時間前に服用します。服用間隔は24時間以上あけてください。最高1錠(10mg)に増量されることがありますが、この量を超えて飲まないことと、服用間隔は48時間以上あけてください。 - 重度の腎障害がある場合
通常、成人は1日1回主成分として5mgを性行為の約1時間前に服用しますが、この量を超えて飲まないでください。服用間隔は24時間以上あけてください。
この薬は1錠中に主成分20mgを含有します。いずれも必ず指示された服用方法に従ってください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
副作用
主な副作用として、頭痛、潮紅、ほてり、消化不良、背部痛、筋痛、鼻閉、四肢痛などが報告されています。
その他の副作用
副作用 | 1%以上 | 0.2〜1%未満 | 0.2%未満 | 頻度不明 |
肝臓 | - | 肝機能異常(AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇を含む) | ALP上昇 | - |
腎臓 | - | - | 腎機能障害、尿酸値上昇 | - |
泌尿器 | - | - | 排尿困難、勃起増強、意図しない勃起 | 持続勃起症、勃起の延長 |
精神神経系 | 頭痛 | めまい、睡眠障害 | 錯感覚、傾眠、不安 | 脳卒中、感覚鈍麻、片頭痛 |
感覚器 | - | 霧視、眼の充血、眼の異常感 | 耳鳴、視覚障害、眼痛、流涙増加、眼刺激、結膜充血、視野欠損、結膜炎、乾性角結膜炎 | 眼瞼腫脹、色覚変化、回転性眩暈、網膜静脈閉塞、非動脈炎性前部虚血性視神経症、網膜動脈閉塞 |
循環器 心臓 | 潮紅 | 動悸、ほてり | 血管拡張、心拍数増加、胸痛、狭心症、頻脈、高血圧、低血圧 | 心筋梗塞、心臓突然死、失神、起立性低血圧 |
呼吸器 | 鼻閉 | 鼻炎、副鼻腔うっ血 | 呼吸困難、喀血 | 鼻出血、咽頭炎 |
消化器 | 消化不良 | 上腹部痛、悪心、胃食道逆流性疾患、下痢、口内乾燥、胃炎、嘔吐、腹痛、胃(胸部)不快感 | 便秘、腹部膨満、軟便、胃刺激症状、嚥下障害 | 食道炎 |
皮膚・皮下組織系 | - | - | 紅斑、多汗、爪囲炎 | そう痒症 |
筋骨格系及び結合組織障害 | 背部痛、筋痛、四肢痛 | 関節痛、筋痙攣(筋収縮)、筋骨格痛 | 筋骨格硬直、頚部痛、殿部痛 | - |
その他 | - | 疲労、無力症、疼痛、体重増加、倦怠感 | 熱感、末梢性浮腫、粘膜浮腫、口渇 | - |
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初版日時: 2014-06-06 (金) 14:16:50
最終更新: 2019-03-19 (火) 15:47:03 (JST) (1863d) by kondo
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